iPhone版Lightroomを実際に使ってみた感想

iPhone版Lightroomサムネイル

プロカメラマンにも愛用されているLightroomがiPhoneアプリでも使えるってご存知でしたか?

iPhone版 Lightroomも2017年の初登場からアップデートを繰り返し、徐々に便利になってきています。

本記事では、普段PCでLightroom Classic を使っている筆者が、実際にiPhone版のLightroom を使ってみて感じた良いところや悪いところを説明していきます。

iPhone版Lightroomとは?

Adobeから出ているLightroomと名前がつくソフトにはLightroomとLightroom Classicの2種類が存在します。

基本的に写真を編集するという目的は変わらないのですが、

iPhoneで使用できるのはLightroomのアプリになります。

詳しくはこちらの記事にて解説していますので興味がある方はご参照ください。

https://velox.jp/blog/lightroom-differences/

iPhone版Lightroomの価格とプランは?

iPhone版Lightroomは無料プランと月額550円のプランの2種類が存在します。また、すでにフォトプランやコンプリートプランを契約している方は追加料金なしで有料版のアプリを利用することができます。

私はもともとコンプリートプランを契約していたので有料版を使っていきたいと思います。

iPhone版でLightroomでどこまで編集できるのか?

まず、Lightroomの一番メインの機能であるレタッチ編集を行なっていきます。

縦画面のまま編集するとこのような画面になっています。

画面下部からカラーやライトなどの項目を選択して編集していきます。

iPhone版Lightroom1

トーンカーブもこのように直感的な操作で編集していくことができます。

もちろん段階フィルターやブラシツールなども使えます。編集画面でできることはPC版のLightroomとほとんど変わらない印象です。

 

ちなみにBefore Afterはこの通りです。

Before                After

正直、iPhone版を使う前は、PC版より機能が劣っているだろうと思っていました。しかし、実際に使ってみるとどうでしょう?編集機能の面ではPC版と比べて劣っている点はほとんどありませんでした!

以前目にしたレビュー記事では酷評されていたりもしたのですが、アップデートを繰り返されたた結果、2020年現在では編集機能はPC版Lightroomの引けを取りません。

iPhone版Lightroomは撮影機能がすごい!

iPhone版Lightroomは充実した編集機能もさることながら、撮影機能が優れているなという感想を抱きました。

というのも、iPhone6s以降の機種であればLightroomアプリ経由で撮影する際に、ファイル形式で「DNG」を選択するとRAWデータで写真を取ることができるのです!

普段iPhoneで写真を撮ることがメインの方には聞きなれないかもしれないですが、RAWデータとはレンズで取り込んだ光をそのまま保存しているファイル形式のことを意味します。

RAWデータで撮った写真は一般的なJPEGで撮影された写真より多くのデータが詰まっており、後の編集の幅が広がります。

RAWデータとは一般的に情報量が多くて編集した時に画質が落ちづらい保存形式と覚えておけば問題ないでしょう。

プロのカメラマンの多くはこのRAW形式で写真を撮っています。

Lightroom アプリを使うことでiPhoneでもRAWデータ形式で撮影できるのはとても大きな魅力です。

 

また、Lightroomアプリを使うと、絞り・シャッタースピード・ISO感度・ホワイトバランスをマニュアルで設定することができます。

iPhone版Lightroom

通常のiPhoneのカメラでの設定ではオートになってしまうのですが、Lightroomアプリを使うことで、あたかも一眼レフで写真を撮っているかのような細かい設定ができるようになります!

実際に使ってみて感じた不便なところ

編集機能・撮影機能共にiPhone上で行う分には十分すぎるほどのアプリだと思ったのですが、普段PC版Lightroom Classicで編集している私からすると、やや不便だなと感じる点もありました。

画面が小さいため細かいマスキングが苦手

特にスマホのような小さい画面では補正ブラシや段階フィルターの操作がしづらいです。iPadなら画面がもっと大きいので使いやすいかもしれません。

RAWの書き出しに時間がかかる

iPhoneのメモリも進化はしているのですが、普段使っているMacBook Proに比べたら性能が落ちます。そのため、1枚の写真を書き出すのにPCより時間がかかってしまいます。また、メモリの負担も大きく1枚書き出すだけでiPhoneがホッカイロになってしまうなんてことも。

キーボードショートカットが使えない

当たり前なのですが、iPhoneにはキーボードがないのでキーボードショートカットは使えません。PC版でキーボードショートカットの味を知ってしまった私には辛い、、、

まとめ

iPhone版のLightroomは想像以上に使えるぞ、という感想を持ちました。スマホのカメラで手軽にRAW撮影ができるもすごく魅力的です。

普段iPhoneで撮影することが多い、一度にそんなに多くの写真を編集しないような方にはおすすめのアプリだと思います。

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